2020年1月17日のコト。

体を突き上げるような揺れ

その後ゆっさゆっさという感じの揺れ

気づくと布団の横にある箪笥を押えていた。

箪笥の上のものは落ちてきて

揺れがなかなかおさまらない。

・・・とてもながく感じた。

ーー

25年前の今日

私は大阪府八尾市のマンションにいた。

あとから八尾市は震度4と聞いたが

そのときは震源なのかなと思った。

一度は眠りに着いた。

二度目の余震でいやな予感がした。

すぐに起きてテレビをつけた。

・・・

阪神高速が倒れて横たわっている映像が流れていた。

一瞬なにかの映画のワンシーンかと思ったが、

中継は「いま」だった。

ーー

就職して1年目の私は

近鉄の運転再開を待って会社に向かい

止まった地下鉄の上の道をまっすぐ歩き

会社に出勤した。

会社には出勤してくる人

出勤できない人がいた。

ーー

建築の仕事をしている私は

数日後、被災した街を歩くことになる

いまでも信じられない光景

都市で地震が起こると

こんなことになるのかと

心が落ち着かず、全てが受け止められなかった。

ーー

今日は阪神淡路大震災から25年。

あの日のこと、

あの日から数日間のこと

だんだんと記憶から消えていく感じは否めない。

それゆえに「1.17」として

毎年、記憶を引き出し

思い出す事はより大切になってくるのだろう。